住宅の営業マンに求めるもの

家を建てたりリフォームしようと思う時、一番最初に相談する相手はほとんどの場合が住宅会社やリフォーム会社の
営業マンになるはずです。
その時、営業マンに何を求めますか?
誠実な人柄、清潔そうな身なり、丁寧な言葉遣い、ソフトな物腰、礼儀正しい態度、ヒアリング能力・・・・。
確かにそれらは大切な要素に違いありません。どんな営業でも共通する事柄です。
でも住宅はほとんどの人にとって、一生に一度あるかどうかの大きな買い物です。相談相手としてそれだけで良いはず
はありません。
いくら人柄が良くても、家を建てる際の適切なアドバイスができなければプロとして失格です。時にはダメなものはダメ
という助言も必要です。何よりも住まいづくりにかける情熱がないと、良い家はできません。

自社の住宅を販売するためのマニュアルの整備やセールストークの研修などを積極的に行う会社も多いので、初めから
頼りない印象の営業マンはあまりいません。
しかし、話が進んでより具体的な打ち合わせになると自分ひとりでは対応できず、上司や設計担当者に頼る営業マンは
意外と多いものです。
そもそも、住宅ローンの知識や住宅設備機器等の知識はあっても、建築そのものの知識もあって、建築資材の価格等を把握
している営業マンはそう多くはいません。建築資材の価格もわからない営業マンの提示する見積が本当に信用できますか?
例えば現代の住宅で最も良く使われている石膏ボードやビニールクロスの値段さえ知らない営業マンが多いのです。
こうした営業マンの大半は、建築知識や資材価格には興味がなく、知る必要さえ感じていません。
自分の仕事は住宅を販売する事なので、契約さえ済ませばあとは設計担当者や工事担当者に任せれば良いと考えています。
販売のテクニックは優れているので営業成績は良いのですが、良い建物をつくる能力とは別物です。
この様な営業マンほど「私に任せていただければ最後まで責任を持ちます」などと言うのですが、現場で何か問題が起きると自分では対応できないので、設計担当者や工事担当者に任せっきりです。
中には営業の上司自らがこの様な考えで部下を指導しているケースさえあります。

良い家を建てるために営業マンに必要なこと

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家は営業担当者が建てる訳ではありません。
しかし一番最初にお客様に接した者として、工事担当者や現場の職人にお客様の想いを代弁して伝えるためには、自らも
建築知識を身に付ける事は絶対に必要です。現場にまかせっきりで、現場で何の指示や指摘もできない様ではお客様の意思
が現場に伝わる事はありません。
営業時間の合間に時々現場に足を運び、時には工事担当者や現場の職人と口論する位の熱い気持ちやスキルが営業担当者に
もないと決して良い建物はできないと思います。
建築会社を選ぶ際には、営業担当者に住まいづくりの情熱があるかどうかは重要なチェックポイントです。

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