見直したい住まいの防犯対策

先日、横浜の傾斜マンションの全棟建て替えが決議されたと報道されました。
しかし、建て替え費用負担をめぐる販売事業主、工事の元請会社、杭工事の施工会社の事業者間の調整は難航している様です。
今度は約1年前の不正発覚当時の様に、元請の三井住友建設は責任を下請け業者に押し付けて逃げる訳にはいかないでしょう。

さて、最近住居への不法侵入のニュースが報道される事が増えてきた様に思います。
鍵の番号からインターネットで合鍵を注文したり、ベランダから侵入するなど単純な手口です。しかし、つい見過ごしがちな事が原因となって見知らぬ人に侵入されてしまうケースが多い様です。

基本的にはこうした不法侵入者は、必ず下見を行うといいます。
そして、何人で住んでいるのか、どの時間帯に留守である事が多いか(住人の生活パターン)、犯行が目撃される危険度が高いか、侵入しやすい家か、犯行後逃げやすいかなどをチェックすると言われています。
また、以前からテレビなどで報道されている様に、この家は日中は留守、女性の一人暮らし、高齢者のみなどの「マーキング」などにも注意する必要があります。
玄関ポストや表札、玄関ドアなどに、見知らぬシールやマークがあったら、速やかに取り除いてください。

そして、空き巣などの不法侵入者は、下見の際に侵入の難易度を判別し、「侵入しにくい家はあきらめる」と言われます。
まずは、不法侵入者の侵入経路となる窓や玄関の防犯対策をしっかりと行う事が重要です。

窓のガラスを防犯ガラスに変える、ガラスに防犯フィルムを貼る、サッシの上部や下部に補助キーを付ける(ホームセンターで1000円以下で売っているもので可)、窓や玄関ドア付近にセンサーライトやダミーの防犯カメラを付ける、玄関の鍵をディンプルキーに変える、玄関ドアに補助錠を設置する、サムターン(玄関ドアの内側についている鍵のつまみ)にカバーをつけるなどです。
ただし、地上に足場代わりとなるものがあったり、隣の家との隙間が小さかったりすると、ベランダからの侵入も難しくない建物もあるため、2階の窓であっても対策が必要な場合もあります。
また、合鍵作成防止対策としては、他人に鍵を貸さない事はもちろん、鍵番号を隠すキーカバーなども販売されているようなので、ちょっとした対策として有効です。

最も有効な防犯対策は?

あるデーターによれば、空き巣などは犯行に5分以上かかる様であれば、犯行をあきらめるといわれています。解錠や侵入に時間がかかりそうであれば、下見の段階でターゲットにはなりません。
またこうした防犯対策は、犯罪に対しての抑止力となります。誰も好き好んで危険を冒してまで、防犯意識の高い家を狙う事などしないでしょう。

一方、あきらかに一人暮らしで、平日の日中は不在、まともな防犯対策はほとんどなしでは、いつ誰に狙われても不思議ではありません。
最近は単身用の賃貸住宅でも、セキュリティの高い住宅が増えてきましたが、最大の防犯対策はやはり「近所の人達の目」でしょう。
どんな人が住んでいるのかわからなくては、近所の人達も注意しようもありませんが、付き合いのある知人ならば、不審者の侵入にも注意するはずです。
日常から近所の人達とコミュニケーションをとっておく事が、最も有効な防犯対策といえそうです。

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