絶対に失敗しないためのリフォーム会社選び

住宅リフォームは事前に完成した商品を見る事ができません。自分の希望するイメージをリフォーム会社とすり合わせしながら共にカタチにしていくものです。自分が思い描くイメージとリフォーム会社のイメージが合っているのかどうか不安になります。満足のいくリフォームになるかどうかは、リフォーム会社を選んだ時点ですでに決まってしまうと言っても過言ではありません。
ではどんなリフォーム会社に依頼すれば良いのでしょうか?

一口にリフォームといってもその内容は様々です。工事内容、工事箇所、金額の大小、リフォームする建物の構造等によって、リフォーム会社にも得意とする分野があるのが普通です。
一般的に修繕工事や模様替え、住宅設備機器の交換等を得意としている会社は、プランニング力や高度な施工技術が求められる大規模なリノベーションは得意でありません。
「どんな工事でも対応できます」という会社はあまり信用できません。また、大規模なリノベーションを得意とする会社は、修繕工事や模様替えの工事はあまりやりたがらない傾向があります。
工事内容や金額によってリフォーム会社を選ぶ基準も異なるので、今回は500万円以上の比較的大規模な工事に絞って話をしたいと思います。

リフォームで絶対に失敗しないための業者選びの3つのポイント

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ひとつめは会社そのものをみてください。事務所の所在がきちんとしているか、建設業の許可や建築士事務所登録がされているか、工事保険に加入しているか、リフォーム関連の業界団体に所属しているか、建築士・建築施工管理技士等の有資格者が常駐しているか、住宅リフォーム瑕疵担保責任保険法人に事業者登録しているか、提携リフォームローンはあるかなどは最低限のチェックポイントです。
さらに地元で長く営業していて、店舗や事務所に清潔感があり、雰囲気が好印象であればより安心です。
上記を全て満たしていれば、あまり規模の大小にこだわる必要はないと思います。

ふたつめは営業担当者や設計・工事担当者などのリフォーム会社の社員です。住宅の建築やリフォームでは、担当者との相性は重要です。自分の要望がきちんと伝わっているか、質問に適確に答えてくれるか、親身になって話を聞いてくれるか、プロとしての提案・アドバイスはあるか等は最低でも必要な要件です。もし違和感を感じる様であれば担当者を変更してもらうか、その会社は断念した方が良いでしょう。

そしてリフォームで絶対に失敗したくないのであれば、何よりも担当者のスキルや経験は外す事のできない要件です。どんなに人間的に好印象で相性が良い担当者でも、リフォームの担当者にはスキルと経験が不可欠だというのが私個人の持論です。ここは決して妥協して欲しくないと思います。(もちろん担当者にスキルや経験がなくても、現場監督や職人に恵まれれば満足のいく結果になりますが、ハズレの可能性もあります)
では施主の立場でリフォーム会社の担当者のスキルはどのようにして見分ける事ができるのでしょうか。
それは、現場調査の仕方を見れば概ねわかります。現場調査が重要である事はリフォーム会社の社員であれば誰もが知っています。リフォーム内容の決定やプランニング、正確な見積作成のためのベースとなるのが現場調査だからです。
現場調査をひとりで手際よく、かつ丁寧に行える担当者であればひとまず合格です。
しかし、大掛かりな工事になれば現場調査にも時間がかかるので、大工や職人を連れてきて一緒に現場調査を行う事もあります。その際、大工や職人を指示しながら主導権を握って調査を行える担当者であれば安心できますが、現場調査を大工や職人にまかせっきりの場合は要注意です。見積作成は下請け業者任せで、工事が着工してからも大工や職人にまかせっきりとなる可能性があります。
また、現場調査をしてから見積提出まで時間がかかる場合も要注意です。施工実績が少なく、見積のデーターがないために自分では見積作成ができない事が疑われます。
この様な場合は、会社としても段取りが悪く、工期が長い、対応が遅い等の傾向があります。
担当者の人柄も良く、人間的にも魅力があると、ついリフォームも依頼したくなるのが人情ですが、リフォームにはある面では新築工事以上の高いスキルが必要です。担当者は最低でもリフォーム関連の有資格者であって欲しいものですし、絶対に失敗したくないのであればドライな目で評価して欲しいと思います。

三つめは企業姿勢です。会社のリフォームへ取り組む姿勢は必ず確認したいところです。
大規模なリフォームとなれば、同様な施工実績は必ず確認したいところです。新築工事の実績もある方が更に安心です。しかし新築工事とリフォームでは異なる点も多いので、新築工事の片手間にリフォームを請け負っている様な会社はお奨めできません。リフォーム専任の設計担当者や工事担当者がいるかどうかはひとつの目安になります。
また、アフターサービス体制も忘れずに確認したいところです。
リフォームは現場で職人が1件ずつ手作業で行うものです。どんなに品質管理を厳しく行っても、不具合やクレームが1件もないという会社は存在しません。万一の時のための保証やアフターサービス体制があるかどうかは重要です。
また、住宅には修繕、メンテナンスはつきものです。リフォーム工事が終了した後の有償の修繕工事やメンテナンス工事にもしっかりと対応してくれるかどうかも事前に確認しておいた方が良いでしょう。

以上が代表的なチェックポイントですが、他にもリフォーム会社選びのポイントはたくさんあります。
冒頭で話した様に、リフォームの出来栄えは会社選びでほぼ決まるといっても過言ではありません。
是非慎重に業者を選んで欲しいと思います。
弊社でもリフォーム会社選定のお手伝いをさせていただいております。お気軽にお問い合わせください。

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