これからの中古住宅の価値は「住宅履歴」の有無で変わる!

平成21年(2009年)に「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」が施行されて、長期に渡り住宅を良好な状態で使用するために必要な基準が定められました。
一定の基準を満たす新築住宅は、国から補助金を受けることができます。
その背景には、住宅の寿命を延ばすことによって廃棄物を減らし、資源を節約すると同時に、国民の住宅に対する金銭的負担の軽減があります。

長期優良住宅の要件には、住まいの維持管理の義務化が盛り込まれています。
その中のひとつとして、住宅のメンテナンスや修繕記録などを履歴情報として残しておくことが求められる様になりました。
定期点検結果やどの様な補修を行ったのかなどのほか、リフォーム工事の内容なども含めて住宅履歴を作成し、保存しておく必要があります。
これは何も新築住宅に限ったことではなく、中古住宅でも同じです。

人には健康診断が、車には車検があるのと同様に、住宅にも定期的な点検・修繕が必要なのはいうまでもありません。
これらの結果を記録として残しておくことが、今後の住宅の価値を決める上で非常に重要になります。
クルマにも点検記録があるのに、数千万円もする住宅に今までなかったのが不思議なくらいです。

これまでは木造住宅の寿命は30年程度といわれ、築後30年も経過すると住宅の資産価値はほぼゼロになりました。
点検記録があろうとなかろうと同じでした。
しかし現在は、「高品質な住宅を建てて適切なメンテナンスを行い、孫の代まで大切に使う」ことが国の施策にもなっています。
住宅の高寿命化と、資産価値の評価の見直しを目的としていることはいうまでもありません。

中古住宅の長期優良住宅リフォーム推進事業とは?

中古住宅の場合にも、既存の住宅を改修して一定の条件を満たすと、その工事等の一部に対して国から最大300万円まで(平成30年度の場合)の補助金が受けられる「長期優良住宅リフォーム推進事業」があります。
この様な長期優良住宅が数多く市場に出まわるようになれば、中古住宅流通市場が活性化すると共に、住宅の資産価値が維持できる様になることが期待されます。

また、家の履歴書の存在は、売却時や相続時に大きな役割を果たします。
履歴書のある物件とそうでない物件とでは、所有者の建物に対する愛着や手入れの度合いなど、どれだけ大切に住んできたかどうかを測る尺度になります。
そして、これにより買い手の建物に対する心理的な評価が大きく変わることが予想されます。
今後は住まいの資産価値を維持するためにも、「住宅履歴」の作成と保存が不可欠になるでしょう。

住宅履歴の中には、ホームインスペクション報告書も含まれるので、ホームインスペクションを実施した際には報告書を大切に保管しておいてください。
また、弊社では長期優良住宅リフォームの補助金申請のための要件となるインスペクションを行うことができます。(長優リフォームインスペクター資格者)
是非ご利用ください。

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