絶対に選んではいけないリフォーム会社

昨日は体操男子団体で、日本が12年ぶりの五輪金メダルを獲得!
ロンドン五輪で味わった口惜しさをバネに、5人が結束して見事な演技を見せてくれました。
予選4位からの大逆転に、日本中が歓喜したと思います。
「ここまですごい努力をしてきたので、その努力の成果」と語る内村選手の言葉が特に印象的でした。
次の個人総合でも、思う存分力を発揮して欲しいと思います。

さて、私がリフォーム前に現場調査を行ったり、ホームインスペクションを行っていて発見する不具合や欠陥の中には、リフォーム工事が原因と思われるものもたくさんあります。リフォーム工事の欠陥の特徴は、リフォーム会社の現場担当者や職人の無知が原因と思われるものが非常に多い事です。そして、欠陥のあるリフォーム工事の多くは、建設業の許可を持たないリフォーム会社が行ったものです。
私は昨年まで、長い間住宅リフォームに関わっていたので、この様なリフォームを目にする度に、残念で悲しい気持ちで一杯になります。

現在我が国には、数多くのリフォーム会社が存在していますが、住宅リフォーム業はその気になれば、誰でも明日から始める事ができる商売です。500万円未満のリフォーム工事を請け負うのに、特別な許可も資格も必要ありません。
また、新築工事と異なり、代金の回収も早いので、資金繰りも比較的楽です。特に在庫を抱える必要もなく、銀行から融資を受けなくても、事務所と電話さえあれば開業する事ができます。そして職人にまともに指示する事さえできなくても、下請け業者に丸投げ(一括発注)すれば、あとは任せっきりでも工事を完了させる事ができます。必要なのは、集客して契約する事だけですが、現在では見栄えの良い広告を作成して、インターネット上のウェブ広告で集客する事も可能になったので、開業の障害となるものはほとんどありません。

リフォーム会社の問題点

しかし、この様な考えで、安易にリフォーム業を始める無責任な人達がいなくならないから、欠陥リフォームが増え続けるのです。
私は、リフォーム工事にも建設業の許可は絶対に必要だと以前から言い続けてきました。
建設業の許可すら持たない者(建築技術者がいない、経営基盤がない)は、住宅リフォームの表舞台に立つべきではないのです。
例え小規模リフォームでも、数十万から数百万円の高額な費用を支払って、時には住まい手の命にも関わる工事を任せる相手に、何の資格も許可もいらないと言うのはありえない事です。
無資格、無許可のリフォーム会社に任せて良いのは、賃貸マンションの現状復旧工事くらいでしょう。

住宅会社やリフォーム会社に数年勤めて、少しばかりリフォーム営業を経験すれば、独立開業できると思うのは大きな間違いです。
リフォームには、新築工事以上に高いスキルと豊富な経験が要求されます。例え10年程リフォーム会社に在籍したとしても、まともな提案や見積、現場管理など期待できるはずがありません。
リフォームしようとする家が、構造上大きな問題を抱えていたとしても、その原因や根本的な技術的解決方法などわからないだけでなく、その問題にも気付かないと思います。

人気テレビ番組「ビフォーアフターの匠」でも、欠陥住宅で訴えられてしまう事が、リフォームの難しさを端的に表しています。
これからリフォームを依頼しようとしている方は、リフォーム会社選びは、くれぐれも慎重に行って欲しいと思います。
リフォーム会社に許可が不要で、誰でも開業する事ができる現状では、その様な会社に依頼しない事が唯一の予防策です。

一口にリフォーム会社と言ってもピンキリです。単に会社の規模が大きければ安心、小さければ不安という事ではありませんが、スキルや経験の少ないリフォーム会社に依頼して、後悔する事のない様にしてください。
そして、依頼したリフォーム工事の内容に疑問や不安を感じたら、第三者の専門家に調査を依頼する事をお奨めします。

800__TOTO[1]

千葉市のホームインスペクション専門会社匠住宅診断サービスTopへ戻る