昨日、平年よりも2日早く関東甲信地方の梅雨明けが気象庁より発表されました。
今年は関東ではいつもより雨が少なかった様に感じましたが、一昨日の様なヒョウや雷、ゲリラ豪雨が今後も予想される様なので心配です。
さて今や大きな社会問題となっている我が国の空き家問題。
田舎だけでなく、都市部でも空き家は増え続けています。
皆様の家の近くにも空き家の1軒や2軒はあるはずです。
「屋根や外壁はボロボロで窓ガラスは割れ、雑草や木の枝が伸び放題で時には家の中にも雑草が生えている」のが私達のイメージする「空き家」ですが、中にはまだ十分に住める状態のものも少なくありません。
しかし市町村から助言、指導、勧告を受けて「放置することが不適切とされる空き家」と認定されてしまうと(特定空家といいます)、建物が建っていても「固定資産税が最大6倍」になってしまいます。
放置し続ける事によって建物内部や床下にこもる湿気が建物にとって最大の難敵なのです。
台風で屋根瓦や外壁が飛んで周囲に被害を及ぼす、不良のたまり場や犯罪の温床になる、倒壊や放火の危険があるなど周囲の環境を害し、悪影響や危害を与える恐れがあると取り壊しや強制執行の対象になる事もあります。
こうして所有者の意思に反して建物を解体されても、解体費は所有者に請求されます。(100万円位かかります)
この様な時代背景から、「空き家管理ビジネス」が生まれました。
不動産業や建設業の副業として始める人も多い様です。
資格も許認可も不要で、誰でもすぐに始められる参入障壁の低さが魅力でしょう。
しかし建物の定期巡回を行い点検や清掃を行って報告するだけでは、報酬が小さいので収益化するのは困難だと思います。
初めは丁寧な点検や報告を行っていても、やがてサービスの質が低下する恐れがあります。
社会貢献事業として割り切って考えるなら良いと思いますが、ビジネスとしては成り立ちません。
また依頼者にとってもただ単に「管理」するのみでなく、その先にある「空き家の活用方法」や「運用アドバイス(場合によっては運用代行)」を本来求めているのではないかと思います。
空き家管理自体は町の便利屋さんでも行えますが、これだけでは近隣への配慮にはなっても選択の先延ばしに過ぎません。
空き家管理のその先
空き家の有効活用には住宅診断(ホームインスペクター)、リフォーム(建設業者)、設計(建築士)、不動産仲介(宅建業者)、相続(弁護士、司法書士、税理士等)などの専門家が欠かせません。
資格も免許もなく空き家管理のみ行っている場合には、適切なアドバイスは期待できません。
そして課題に応じてそれぞれの専門家がタックを組み、チーム全員でベストな解決方法を見つける事が重要だと思います。
リフォーム業者がリフォーム受注のために、不動産会社が不動産仲介のために提案を行うのでは、依頼者のための解決方法とはいえません。
千葉市内に空き家をお持ちでその活用方法でお悩みの方は、一度お気軽にご相談ください。
千葉市内にも5万戸以上の空き家があるといわれ、そのうち30%が市場に出ていない空き家だといいます。
このまま長い間放置しておけばやがて「特定空き家」になってしまいます。
「空き家を何とかしたい」、「空き家の仲介を不動産会社に断られた」、「特定空き家とならない様にするためには?」、「この空き家はまだ使用可能なのか?」、「賃貸できる様にするためにはいくら位かかるのか?」などのご相談やご質問をお待ちしています。
空き家管理業務はもとより、弊社とつきあいのある地元のリフォーム会社や一級建築士、不動産会社などそれぞれの専門家と協力して、より良い解決方法をご提案させていただきます。
空き家の老朽化を防ぐためには、床下と室内の通風は不可欠です