豊洲市場問題

豊洲市場の盛土不備問題が大きく報じられる様になってきました。
都は、約850億円かけて土壌汚染対策をしてきたと今まで報じられてきたものが、肝心の建物の下には盛土がされていなかったのだから、大騒ぎになるのは当然でしょう。
こんな嘘は、建物が完成してしまえば直ぐに解るのに、一体どうするつもりだったのでしょうか。
そして、どうしてこの様な事が起きるのか、毎日の様に報道されていますが、実は建築の現場では、似た様なトラブルは発生しがちです。

今回の豊洲市場は、当初より土壌汚染対策が問題視されていて、専門家による会議で4.5mの盛土を行う事になっていました。
ところが、建物の設計を行う段階で、基礎の形状が変更になり、盛土を行わない設計になったというものです。
あくまで推測ですが、変更は設計を行った建築士の提案によるものと思われます。盛土を行うコストや、完成後の配管などのメンテナンスを考えた時に、中空のピットにした方がより利点が多いと考えたのでしょう。基礎の底盤を厚さ35~45㎝のコンクリートにすれば、汚染物の侵入も防げると思ったのかもしれませんが、いずれにしてもきちんと安全性を確認する必要があります。

お役所仕事はこんなもの?

コストダウンやメンテナンスコスト削減のための提案は、建築現場では決して珍しい事ではないのですが、ここで問題となるのが、設計を行った建築士が、土壌汚染の危険度をどの程度認識していたのかという事です。土壌汚染対策の重要性が正しく伝わっていたのかどうかさえ疑問に思ってしまいます。

また、土壌汚染の専門家会議は、建物の設計作業を着手して以降行われておらず、当然設計された建物の安全性確認も行われていないとの事なので、最終的な判断は誰が出したのでしょうか。そもそも何のための専門家会議だったのかもわかりません。
全ての責任を建物の設計者に押し付ける訳にもいかないでしょう。

この問題は恐らく氷山の一角だと思います。同様の問題はあらゆる場所に潜んでいるのではないでしょうか。
2020年の東京オリンピックが心配です。

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