時々、住宅リフォームに関する疑問や不満についてのご相談を受けます。
現場を見ないと、はっきりとお答えできない事も多いので、まずはお伺いして現場を確認させていただく事になります。
8月~9月にかけて、そのようなお問い合わせが多かったです。
住宅をリフォームする時、全ての人が満足できるのが理想ですが、現実はそう上手くはいきません。
では、どの様な不満が多いのでしょうか。
リフォーム現場で発生するクレームには、様々な種類があり、その原因も多種多様であると思われます。
しかし、私が所属していたリフォーム会社に、実際に過去に寄せられた事のあるクレームを思い起こしてみると、大きく3つに分類できそうです。
ひとつめは、「出来上がりが、イメージと違う」というものです。
想像していたよりも狭い、設置した商品が安っぽい、思っていたよりも使いにくい、色のイメージが異なるなどです。
住宅のリフォームでは、これらのクレームが一番多かった様に思います。
ふたつめは、「リフォームの仕上がりに対する不満」です。
床や扉に傷があったが、いつ誰がつけたかわからない、ビニールクロスの仕上がりが汚い、マンションの直貼りフローリングが床鳴りする、床が水平ではないなどです。
リフォームは全てをゼロから作るものではありません。既存のものを再利用したり、既存の下地をそのまま使用する事も多いので、このようなトラブルは起こりがちなのです。
三つめは、「現場管理や契約に関する不満」です。
約束の時間に職人が来ない、近隣に迷惑を掛けた、夜遅く迄作業していた、室内で職人が喫煙していた、現場に置いてあった家具に傷をつけられた、工期が遅れた、追加工事を請求されたなどです。
これらの事は、新築現場でも起きるのですが、在宅で工事を行う事も多いリフォームでは、新築工事以上に施工会社が注意を払わなければなりません。
これらのトラブルは、日本中のリフォーム現場で、ほぼ毎日の様に発生していると思います。
しかし、この様なトラブルを事前に回避する方法があります。
次回からは、リフォームのトラブルを防止する方法を3回に渡ってご紹介したいと思います。