Author Archives: torukameda

中古住宅のブランド化と宅建業法上のインスペクション

国土交通省は、一定の品質基準を満たす中古住宅に対して新たな統一ブランドを創設し、中古住宅流通を促進させる具体的な検討に入ったといいます。 どうやらブランド化によるお墨付きで、中古住宅への不安を払拭できると考えている様です。 肝心な品質基準ですが、おおむね下記の通りです。 ・新耐震基準に合致しているこ … 続きを読む

現場監督という仕事の本音

現在、建築現場においては職人不足が問題となっていますが、同時に現場監督の人材不足も深刻な問題です。 建築関係の仕事の中でも、3Kの代表的な職種である現場監督は、すでに30年以上前から不人気でした。 「きつい、汚い、危険」または「きつい、帰れない、厳しい」職種なので、なかなか「なり手」がいません。 私 … 続きを読む

中古住宅売買時の売り主のリスク

昨年末にテレビ東京「ガイアの夜明け」がレオパレス21を告発しました。 賃貸住宅のサブリースに対する不安が全国に広がっている様です。 しかしこの問題は、すでに数年前から発生していました。 これだけ空き家が増え続けているのに、30年も空室保証するなどありえない話です。 不動産投資には他の投資と同様に、常 … 続きを読む

メール相談より

先週弊社に届いたメール相談です。 内容を要約すると、 ・昨年、築9年の中古住宅を購入 ・引き渡し4か月後の台風時に雨漏りが発生 ・発覚後仲介業者に連絡し売り主に伝えたものの、売り主の瑕疵担保責任期間(3か月)が過ぎているため、適用外と言われる ・購入当時、窓上の壁紙がたるんでいたので売り主に質問する … 続きを読む

住宅のコンサルティングとは?

弊社で住宅のホームインスペクション(住宅診断・調査)と共に行っているのが、住宅に関わるコンサルティング業務です。 世間一般的にはコンサルティングというと、法外な手数料で儲ける怪しげな商売という印象をお持ちの方もいるかもしれませんが、私共が行っているコンサルティングは、建物診断や図面・見積書チェック、 … 続きを読む

建設業の許可違反

昨年、日産自動車とスバルの工場で、無資格の従業員が、完成した車両の安全性をチェックする「完成検査」を行っていたとして、マスコミでも大きく取り上げられ、社会問題となりました。 法令遵守の観点からすれば重大な不祥事といえますが、これが原因で事故などが発生したというケースはほとんど聞きません。 一方建設・ … 続きを読む

裁判外紛争解決制度(ADR)とは?

身の周りで起こる様々な揉め事やトラブルを解決するためには、裁判で解決する方法が広く知られています。 自分の正当性を主張して、白黒の決着をつけ、相手の責任を追求する事を望むのなら、裁判以外にはありません。 しかしいざ裁判による解決を求めようとすれば、時間もお金もかかりそうです。 また裁判をするとなると … 続きを読む

住宅業界の特異性を知る

長年住宅建築に携わってきて常に感じるのは、住宅業界は他の製造業と比較して非常にミスが多い業界だという事。 どんな会社でも、1軒の住宅が完成するまでにミスが全くない事などほとんどないのが実情でしょう。 住宅現場では施工ミスばかりでなく、図面作成上のミス、打ち合わせ内容の漏れ、職人への伝達漏れなど様々な … 続きを読む

住宅の構造設計とは?

住宅を設計する上では、間取りや外観のデザインだけではなく、構造設計が重要になります。 構造設計とは建物に作用する力を検討して外力に耐える様に設計し、建物の変形を防止して安全性を確保する事です。 建物にかかる力には大きく2つあります。 ひとつは上から下に流れる荷重で、鉛直荷重といいます。 木造住宅では … 続きを読む

住宅の不具合調査から・・・

昨年は住宅の不具合の原因調査の依頼が何度かありました。 その中の一つが大雨や台風時に床下に水が侵入するというものでした。 建物のオーナーがたまたま台風の後にキッチンの床下収納から床下をのぞいてみたら、ベタ基礎の上に広範囲にわたって水たまりができていて、異常を発見したものです。 調べてみると、床下に埋 … 続きを読む